今また読みたい王道少女マンガ5選*夏の100冊(1)
もうすぐ夏ですね。「る印 夏の100冊」と題し、私が好きな本をご紹介する企画を開始します。「××文庫 夏の100冊」みたいなノリです。
小説・マンガ・エッセイetcジャンルを問わず、100冊になるまで夏中、不定期で続ける予定です。
「好きだった」「懐かしい」だけでなく、「今、心からもう一度読みたい」「今、心から人におすすめしたい」そんな視点でチョイスしていきます。よろしくお願いします。
「る印 夏の100冊」第1回は、王道と言える少女マンガならではの魅力たっぷりの、懐かしい作品5つをご紹介します。
ご存じ、未完の大作。もう亜弓が演ってもシオリーが勝っても許すからとにかく終わらせてー、と思っている人もいることでしょう。私も50巻の発売延期に振り回されている一人です。
この作品の魅力の一つは、劇中劇。特に好きなのは『真夏の夜の夢』『女海賊ビアンカ』『ふたりの王女』です。ストーリーとマヤの演技に引き込まれます。
とにかく明るいと思われがちな作品ですが、波乱万丈なシリアスドラマが目白押しの、まさに王道中の王道少女マンガです。特に、主要人物が物語の途中で亡くなるという衝撃的なストーリーに、子どもだった私は完全に打ちのめされました。
今読み返したら、育ての親、戦争、職業、などについてもっと深い読み方ができると思います。
教師になった続編があるのは知っていましたが、まだ完結していないのですね。びっくりです。
男女込みの仲間、頼もしい部活の先輩など、ありそうでなさそうな学生生活が憧れでした。そして、いつもパーフェクトな尚子が、自分の家族、自分の恋愛にはもろくなるところに(自分はパーフェクトではないですが)共感しました。
平凡な女の子がバレエダンサーとして成長し、パートナーとともに頂点を目指す物語。華麗なバレエ場面はもちろん、超ロングヘア男子、出生時の取り違い、実のきょうだいではなかった兄が告白、かっこいい男の子が女装、など、少女マンガの醍醐味が詰め込まれています。
この作者のキャラは、大きな四角い二つの星が光る瞳が特徴的です。子どもの頃この絵が大・大・大好きで、マネして描いていると「なんで目に障子があるのー?」と聞かれたものです。
『海のオーロラ』里中満智子
生まれ変わっては巡り合うカップルを描いた、壮大なストーリー。古代エジプト、日本の邪馬台国、第二次世界大戦下のドイツ、を転生していきます。ルツとレイの結びつきが感動的です。
大きな歴史のうねりと、そこで必死に生きる個人を描いています。周りの弱い人間と対照的な、ルツの強さが好きでした。
以上、「る印 夏の100冊」第1回は、王道少女マンガ5選でした。
ではまた。第2回をお楽しみに。