お気楽ゴクラク、ダラッとズボラにシンプルライフ

カンタン・快適な生活を追及するための方策とモノ選び

女性作家が描く青年マンガ5選*夏の100冊(12)

「る印 夏の100冊」第12回は、女性マンガ家が描く青年マンガ5つです。

「女性ならではの感性」みたいな安易な言葉はあまり使いたくありませんが、女性作家が男性読者に向けて描いた作品がおもしろいのは確かです。本来の「女性の目」と仮設した「男性の目」、複眼で見た表現だからかもしれません。

 

「る印 夏の100冊」とは、私が好きな本をご紹介する不定期企画です。詳しくは、第10回までのまとめページを参照。

る印 夏の100冊(1)-(10)まとめ*心からすすめたい本 / 三姉妹がはまったジャンプ黄金期5選*夏の100冊(11)

 

 

聖☆おにいさん中村光

世紀末を無事に越えたブッダとイエス、二人の聖人が下界(東京・立川)でバカンスを過ごすというシュールな設定。こんなマンガが読めるなんて、日本はいい国だなあと思います。

ゆるい雰囲気がとてもいいです。仏教・キリスト教の深い知識があればより楽しめるでしょうが、無くてもブッダとイエスを知っていれば十分おもしろいです。

 

 


『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ

たぶん史上初のお風呂マンガ。古代ローマと現代日本の入浴文化がテーマです。

しかし、堅い感じはいっさい無く、むしろ笑いのツボだらけで困るほど。 もう「平たい顔族」っていうネーミングがツボ。

そして、タイムスリップ物でもあります。行ったり来たりする浴場設計技師ルシウスが、まじめでほほえましいです。

 

 

さくらん安野モヨコ

江戸吉原の花魁きよ葉の生き様を描きます。

ただの暗い悲しいじゃない、熱くもありどこか虚ろでもある空気感が独特です。着物など極彩色の世界の表現もとてもいいです。作者の絵はすごくイマドキな感じですが、時代物もいけますね。

映画は、『吉原炎上』ほどどろどろしていなくて、映像がきれいでした。菅野美穂がよかったです。

 

 

人魚の森』『人魚の傷高橋留美子

 人魚の肉を食べて不老不死になった、湧太と真魚の果てしない旅を描く短編集。

「死なないとはどういうことか」「若いまま生き続けることが本当に幸せなのか」といった重いテーマです。かわいらしい絵柄でおどろおどろしい表現をするのは、『犬夜叉』にも通じています。

シリーズ3冊目の『夜叉の瞳 (少年サンデーコミックススペシャル―高橋留美子人魚シリーズ 3) 』も読みたいです。

 

 

東京ラブストーリー柴門ふみ

往年の大ヒットドラマの原作です。全4巻が当時、友人たちの間を回っていたのを懐かしく思い出します。

今思えば、みんな勝手でいけ好かない感じですが、ワカモノの恋愛話なんてそんなものだと思います。夢中になっていた当時の自分に向き合うような恐い物見たさで、もう一度読みたいです。

 

 

以上、「る印 夏の100冊」第12回は、女性マンガ家が描く青年マンガ5選でした。

では、また。第13回をお楽しみに。

 

にほんブログ村 トラコミュ オススメ本へオススメ本

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ
にほんブログ村 シンプルライフ

↑お手数ですが、クリックしていただけるとうれしいです。