実家の片付けを振り返る*テリトリーを快適に
母が亡くなって、もうすぐ4年です。
生前の母と実家を片付けたこと、きょうだいと母の遺品整理をしたことを、数回シリーズで振り返ります。
実家は、今は父が一人で生活しています。きょうだいは妹が二人いて、それぞれ結婚し、三人とも実家とは離れた土地にいます。
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家を出て以来、帰省するたびに、実家はモノが多いなあと思っていました。しかし、しょせんはヒト事、私は完全に「お客さん」でした。
元々ズボラで、家では何もしない娘でした。それに、私が家を出た後でキッチンをリフォームした(しかも、家の中でキッチンの位置が変わった)ため、実家ながらアウェー感があったのです。
母は、もうちょっときれいにしたい、なんとなく片づけたいとは考えているものの、お買い物が大好きで捨てるのを嫌がるため、モノは増えていく一方でした。
私は、頼まれれば片付けを手伝ったりもしていましたが、ちょっと広げては何も捨てられず、またしまうようなことが多かったです。
長女を出産後、初めて帰省すると、妊娠中しばらく見てなかったせいか、モノが加速度的に増えていました。私たち親子3人が寝るスペースもままならない状態だったのです。
この時、「これは私が片付けなければ」と覚悟しました。
年に一度でも、子どもと自分が落ち着く場所は、私にとっての「ホーム」、自分で快適にしなければ。当時の私は、出産前の巣作り本能で「祭り的片付け」を行った後で、自分のテリトリーの居心地に敏感でした。
まずは、空いた通販の段ボール箱・空いた贈答品の箱など、明らかなゴミを捨てました。箱をつぶすのは、年をとると体力が必要で、たいへんみたいですね。
新聞紙やビン・缶など、ルーティーンのゴミは問題ないのですが、イレギュラーに入ってきて、何かに使えそうな物は、さっさと処分できなくなっていました。キッチンの一角の「箱塚」が消えました。
冷蔵庫の、明らかに食べられない物は捨てました。滞在中には、できるだけ冷蔵庫の中身・食品のストックを使うメニューにしました。
張り切って始めましたが、祭り的に一気にやるのは無理です。滞在の数日間、子どもの昼寝の時間しか活動できません。それでも、実家のためというより、自分の居場所のために、毎年少しずつ進めていきました。
実家といえどもヒトの家。自分の家を片付けるのとは、わけが違います。何をするにもいちいちお伺いを立てる必要があり、好き勝手に進められないのが苦しいところです。
次回に続きます。
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